Heart of Darkness
お店にとっても、自分にとっても、はじめての読書会でした。
課題図書はコンラッドの「闇の奥」(岩波文庫、光文社古典新訳文庫)
5名の方にご参加いただきました。
そして、オブザーバーには佐野 晃先生(武蔵大学名誉教授。専門研究領域はイギリス19世紀~20世紀小説及び近代イギリス文化研究)をお招きし重石になっていただきました。
事前に読んでいただいた「闇の奥」の感想を順番に述べてもらい、気になる部分があれば、オブザーバーまたは参加者の皆さんが口を挟むという流れで行われました。複数の翻訳比較、文体、描写、という作品自体のあれこれから始まり、宗教(特にキリスト教)、人間について、作家や作品の当時の歴史的背景まで話が及び、なんと3時間ちかくの読書会となりました、はじめてなのに。
参加された皆さんの、個性あふれる感じ取り方に驚き、随分ふかーいところまで読み込んでいることにまた驚き、自分の感想があまりにも表面的で薄っぺらいことに嘆きながら、とても楽しく充実した時間になったと思います。あまりしゃちほこばった会にしたくなかったのですが、いかがだったでしょうか。
カーツ=クルツ
2015.8.30 6:35 PM | Book Club , Event Information , News